吠えるスイクン


最強(に限りなく近い)ポケモンだと思ってる.

概要

 瞑想スイクンとは,主に受けループ崩しから入って雨パーティにも圧力をかけることを目的とした型である.高種族値で単体スペックにも秀でているが,対面構築で採用される水技+氷技の範囲を捨ててミラーに強くした型このスイクンスイクン採用時の悩みはミラー対面で苦労することが多く,逆にミラーを強くしておくことで居座り性能が格段に向上,使い勝手が良くなるケースが多いと感じる.副産物として,本来スイクンでは崩しにくいと考えられる身代わりギャラドス,身代わり守るヒードラン等に対しての立ち回りにゆとりができるようになり,回避率を上げてくるような突破力の低いポケモンにも強くなる他,有利対面での蓄積ダメージ利用でのサイクル強化等,多方面で利用価値が拡がる.故に採用価値がある型であろうと考えてデメリットも加味しつつ2つの型を錬った.二番煎じだけど意外としっくりくる考察は少なかったので.

前提

特性:プレッシャー
個体値:31-*-31-31-31-31

型1

  • 持ち物:食べ残し
  • 技構成:熱湯/瞑想/身代わり/吠える
  • 性格:臆病
  • 実数値:207(252)-*-135-110-136(4)-150(252)
    • 161キングドラの[+1]竜の波動を食べ残し込みで2耐え
    • 最速

スタンダードに考えれば最初に思い付くであろう型.
熱湯/瞑想/身代わり で受けループを対策して,ミラー意識で吠えるを搭載.
身代わりはミラー,ハサミギロチングライオン等に確実に勝つために必要.
咄嗟の状態異常対策のために最速を確保する必要がある.
残りを全て耐久振りすることで雨パーティへの圧力を掛けやすくしてある.
デメリットとして交代読みの毒々が苦手になるが,上手く繰り出しできれば居座り性能はかなり高い.
天候ダメージが厄介だが基本的にそれらの相手はスイクンに繰り出されるポケモンではない.

型2

  • 持ち物:カゴの実
  • 技構成:熱湯/瞑想/吠える/眠る
  • 性格:図太い
  • 実数値:207(252)-*-165(116)-115(36)-136(4)-118(100)

型1の欠点,状態異常を対策した型.天候ダメージにも強くなる.
その代わりに一撃必殺に対して不安定になる.
プレッシャーは相手の試行回数を大きく減らす技であり,身代わりがない分の多少の補助になる.
要塞化する上でも有効打のPP削りを促進するので有効な特性.
最速確保の重要性が低くなるので耐久に多めに割く余裕ができる.
受け出しとして使いやすくなるので従来の瞑想スイクンよりもパーティへの負担を請負いやすくなっている.
カイリューには積極的に受け出しするポケモンではないが,指標としてダメージ計算しておいた.
204カイリューまで想定するなら一つ上のB176(196)を要し,Sを犠牲にすることになるので現実的ではない.
ちなみに最低ラインは準速バンギラスを抜けるS114(68).

運用

 熱湯での蓄積ダメージを狙う動きと,瞑想で居座る要塞としての動きができる.戦局に応じて使い分けるが,序盤は熱湯で火傷による蓄積と相手の物理メインアタッカーを火傷させることでサイクルを崩壊させる狙いで動かすのが良い.
 型2であれば繰り出し回数が稼ぎやすい上に,後攻眠るも決めやすく蓄積があってもサイクル復帰させやすい.型1はどちらかというと隙を見て要塞化する動きに向いているので,死に出し降臨も視野に入れて使う.
 吠えるがあるので,ステルスロック・撒き菱・毒菱・天候ダメージ等を駆使して相手に蓄積負荷を掛けたり,不意の襷潰しを狙ったりもできる.また,技構成が簡素なのであまり小難しいことを考えないで使える.